引退
収集から引退します、という手紙が来ました。差出人は地元の大先輩。昭和17年の切手会の会員名簿に名前があるという、長老中の長老です。福山支部からは何年も前に退会されていますので、今のメンバーの多くはご存じないでしょう。海産問屋の創業者一族で、この建物は市の文化財的な扱いのはずです。会社宛の郵便物を大量に保管され、数年にわたって分譲されましたので、今でも文献や入札誌上で見かけます。数年前に収集品の大半は処分。数ヶ月前に自宅を引き払い、関西に移住されていましたが、最後に残ったSEVENの誌代が切れるのを期に、切手からきっぱり引退する決意をされたとのこと。長い収集歴の最後の一瞬に立ち会えたこと、身の引き締まる思いです。
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コメント
大正のお生まれですから、もう80歳を越える方ですねぇ。
支部はかなり前に引退されましたが、それでもこちらにおられた間、ちょくちょく会社にお邪魔して、いろいろお世話になりました。
戦前から収集をやってこられた方が、つぎつぎと消えてゆくのはさびしいですが、仕方ありません。お若い時代の、戦後間もない時代のものも、今では貴重なものとなりました。
投稿: toyota | 2007年5月27日 (日) 10:37