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Hさんからの手紙・3

1年半か2年か、Hさんから手紙が来なくなって、
私のほうも彼の存在を再び忘れかけていました。
そして再び突然の手紙が届いたのは7月の頭のこと。
文章は前以上に混乱しており、文字も判りにくくなっていました。
お茶でもこぼしたのか、シミのついた便箋に、
相変わらず自分の近況を一方的に書き連ねてあります。
父親に心配をかけていること、母親に悪いと思っていること、
交通事故を起こしてしまったこと、新しい看護婦に目移りしていること。
支離滅裂ではありますが、
何かを私に訴えているような気がしてならないのです。
20年以上の時を経て、会ったこともない私に何を伝えたいのか、
それを私は理解してあげることができるのか、
彼が望む限り、この奇妙な文通を続けてみようと思っています。

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